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ピストイア Pistoia

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(Photo:Willem Hermans Organ 1664/organist Michiko Kato)
イタリア・トスカーナ地方のピストイアには、今まで3度行きました。
そこには私のオルガンの恩師ウンベルト・ピネスキー教授がいらっしゃるからです。
先生はボローニャ音楽院の名誉教授、そして、ピストイア市立マベリーニ音楽院長です。
そしてやさしい神父さまでもあります。
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(Photo:Prof.Umberto Pineschi)
先生の教会は、ピストイアの中心部にある、スピリト・サント教会(聖霊教会)です。
この教会には、1664年にWillem Hermans が製作した素晴らしいオルガンと、ピストイアのオルガンビルダー、Ghilardi氏が2008年に製作された北ドイツ様式のオルガンが向かい合って設置されています。

古いほうのヘルマンスオルガンは、故辻宏氏が修復され、今でもフレッシュな輝かしい音色を響かせています。
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(Photo:Willem Hermans Organ 1664)
新しいオルガンと2台で一緒に演奏することもでき、両側からこだまのように聞こえるオルガンの音色は、夢のように美しいです。
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(Photo:Duomo/Cattedrale di San Zeno in Pistoia)
ピネスキー先生は、毎年夏に岐阜の美濃白川にいらっしゃって、白川イタリアオルガン音楽アカデミーの講師として、私たちにイタリアオルガン音楽を教えてくださっています。
昨年までで、もう27回を重ねています。
私もこれまで11回参加し、古いイタリアの貴重なオルガン作品について学ぶことができました。
アカデミーでは、イタリアのオルガン講師として、アンドレア・ヴァンヌッキ教授も、日本の講師として、国際基督教大学名誉教授の金澤正剛先生も音楽学の観点から講義をしてくださっています。
辻宏先生もお元気だった頃は、いつも講師をしてくださいました。

ピストイアには、古い素晴らしいオルガンがこのほかにもたくさんあり、コンクールやアカデミーが開かれています。
中世のたたずまいを残す街も趣があり、ここを訪れる旅人でいつも賑わっています。

ピストイア出身の作曲家ゲラルデスキーを記念してピネスキー教授が主催される、ゲラルデスキーアカデミーのホームページはこちらです。
http://www.accademiagherardeschi.it/eng-organi.php?id_sezione=3

by fiorimusicali | 2012-01-30 10:03 | オルガン Organ | Comments(0)  

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