「ピストイア賞」 ”Pistoia Prize”
2013年 09月 05日
昨日は、白川イタリアオルガン音楽アカデミーの最終日。
白川町民会館で、お客様をお招きして受講生コンサートが開かれました。
今年の22曲の課題曲の中から、コンサートの前日私が先生から指定された曲は、アルカンジェロ・コレルリ(1653~1713)のコンチェルト グロッソ作品6の第6番ヘ長調です。
前日初めてレッスンがあり、そのときヴァンヌッキ先生が配られた楽譜と私が勉強していた楽譜では、たくさんの相違点があり、「全部こちらの楽譜通りに直してください」と言われました。
フォルテとピアノを弾き分けるため、2段の鍵盤を交互に弾くのですが、その指示がずいぶん違っているのです。
鍵盤チェンジは、とても難しい技術です。速いパッセージの多いこの曲で、今まで練習していた弾き方をあちこち替えなければいけません。
演奏会で果たしてうまく弾くことができるかとても心配でした。
私の出番はコンサートの最後。
後味の良いコンサートになるように、ちゃんと弾かなくては・・・
今年はコレルリの没後300年の記念の年です。
この曲は原曲は弦楽合奏で、肇さんは、岐阜チェンバーアンサンブルの演奏会でチェロを弾いたことがあります。
とても美しい曲なので、大好きになりました。
他の受講生の方々の素晴らしい演奏が続いた後、私の出番が来ました。
この曲をの美しさを聴いてくださる皆さまにお伝えできるように…と思いながら心をこめて弾きました。
コンサートの後の閉講式では、最優秀賞のピストイア賞をいただくことができ、とてもうれしかったです。
ピネスキ―先生と金澤正剛先生のご講評では、今年はみなさんのレヴェルがとても高く、また本当に熱心に勉強していたとお褒めのことばをいただきました。
ピストイア賞のご褒美としてイタリアで開かれるアカデミーにご招待をいただきました。
また毎年この賞を与えられた方はイタリアで受賞記念のコンサートをなさっています。
私も毎年のように、白川のアカデミーで勉強させていただいてきたので、たくさんイタリアの古い、珍しいオルガン作品を知ることができました。
私はバッハが大好きなのですが、これからは、イタリアの美しく楽しい作品ももっと演奏していきたいと思っています。
いつも暖かいご指導をしてくださる、ピネスキー先生、ヴァンヌッキ先生、金澤正剛先生、辻紀子先生。
そして一緒に学ぶオルガンのお友達とお世話くださる白川町の皆様…そして天国の辻宏先生に、心からお礼を申し上げます。
(故辻宏先生の最後の作品、白川町町民会館グロリアホールのパイプオルガン。
コンサートの直前、オルガンの調律をしてくださっている所を撮りました)
中日新聞WEBより
by fiorimusicali | 2013-09-05 15:04 | オルガン Organ | Comments(2)
優しいお言葉ありがとうございます。
しばらくブログを更新できずにいました。
ご心配おかけしてすみません。
母は、こん睡状態ですが、声をかけると、返事をしたり、ぎゅっと手を握り返したりしてくれます。
何とか、よくなってほしいと祈る毎日ですが、私はおかげさまで、元気にしていますので、ご安心くださいね。
たかこさまにもお祈りいただき感謝です。
イタリアでのコンサートは多分来年になると思うので、それまで、十分に準備したいと思っています。
豊田のリサイタルでは、イタリアの曲を一曲も弾かなかったので、今度は、イタリアの方たちに歴史的なオルガンで、イタリアの古典をたくさん聴いていただけるコンサートにしたいと思っています。
また、たかこさまにも聴いていただけるとうれしいです。
Miyuki