タグ:文学 ( 13 ) タグの人気記事

 

ばらのあしおと  Footsteps of Roses

a0250338_16283530.jpg


ばらよ おまえのあしおとをきかしておくれ、

騒がしい雨のみずおとのするまよなかに、

このかきむしられる私の胸のなかへ

おまえのやさしいあしおとをきかしておくれ。(大手 拓次 ばらのあしおと)


a0250338_16333162.jpg


a0250338_16344054.jpg


a0250338_16351364.jpg


a0250338_16363589.jpg


薔薇の花につつまれて、

自分も咲きかけた薔薇のよう。

うれしそうな笑顔、愛する人よ、

それで私は充分に報いられたのです。(ゲーテ 花を描いたリボンに添えて)

a0250338_1642399.jpg


a0250338_16484160.jpg


a0250338_16524881.jpg


薔薇 !  薔薇を私は愛します!

この世の若人の唇はみな

薔薇にキスします。  (オプストフェルダー  薔薇)

a0250338_16583569.jpg
a0250338_16591528.jpg



可児の薔薇園、花フェスタ記念公園に行ってきました。
ちょっと見頃は過ぎていましたが、たくさんの薔薇に囲まれて幸せな時間を過ごしました。
昔から大切にしている詩集から、美しい薔薇の詩の一節を書きとめました。
[PR]

by fiorimusicali | 2015-06-06 17:05 | 生活 Life | Comments(0)  

レ・ミゼラブルとさよならドビュッシー Les Miserables and Goodbye Debussy

a0250338_10264810.jpg


日曜日の午後、映画館で、「レ・ミゼラブル」と「さよならドビュッシー」を観てきました。

「レ・ミゼラブル」は、世界的な大ヒット、アカデミー賞8部門ノミネートで、話題になっています。

子供のころ文学全集の「ああ無情」を読んでとても感動した覚えのある作品ですが、これが、ミュージカルになって舞台で大ヒットしていることは、知っていました。
私は、子供のころからミュージカル映画を観るのが大好きでしたが、この映画も全編ほとんど歌だけで構成されています。
ふつうミュージカル映画は、歌や踊りの場面とセリフのある劇の場面で構成されますが、この「レ・ミゼラブル」はまるで、オペラのように、セリフも全部歌っています。
撮影では、実際に歌っているところを撮っていて、普通のミュージカル映画で行われる、歌はスタジオで撮っておいて、現場では口パクという方法はとられなかったところも、この映画の臨場感を高めている一因だそうです。

物語の舞台が、1820年ごろのフランスなのですが、歌は英語で、メロディも歌い方も現代的なので、その点が、私にとっては、少し違和感がありましたが、俳優さんたちは、素晴らしい歌唱力で観客を魅了します。


たったひとつのパンを盗んだ罪で、19年も服役させられた主人公ジャン・バルジャンが仮釈放され、町をさまよう。
世間から冷たくあしらわれる彼が、一夜の宿を提供してくれた司教の好意に背き、銀の食器を盗みだしてしまう。
そんなジャン・バルジャンを司教は許し、食器に加えて、銀の燭台をも持っていきなさいと、与える。
温かい司教の心に触れ、回心したジャン・バルジャンは、事業家となり、マドレーヌと名前を変え、人々から尊敬される市長にまで成る。
しかし、彼を執拗に追いかけるジャベール警部・・・
フランス革命直後の、貧しさにあえいでいる民衆の苦しみや、それを何とか変えて行こうとする革命派の学生たちの様子も丹念に描かれています。

大変見ごたえのある、感動的なミュージカルに仕上がっています。

a0250338_1132914.jpg


原作を読みたくなって新潮文庫、ヴィクト・ユゴー作 佐藤朔訳 全5巻を買ってきました。
こちらも とても楽しみです。










映画「さよならドビュッシー」は、ピアニスト清塚信也さんが、俳優としても出演、演技とピアノ演奏の両面で、素晴らしい活躍を見せていました。
a0250338_1205819.jpg


a0250338_1214166.jpg


この物語の原作がとても面白かったという話は、この間書きましたが、原作では、作者中山七里さんが、言葉を尽くして、音楽を描写したものが、映画では、実際の音となって美しく響いてくるところが、なんといっても魅力です。

ピアノの音の美しさ、リストやショパン、そしてドビュッシーの音楽の美しさにひたることができました。
原作では、ピアノの先生の岬洋介が、探偵としても鋭い推理をして、問題を解決するところが素敵だったのですが、映画では、その点があまり描かれていなかったのが、私としては少し不満でしたが・・・

でも、とても後味のいい、さわやかな映画で好感が持てました。



映像と音楽の素晴らしい二つの映画を観て、大変満足できた一日でした。
[PR]

by fiorimusicali | 2013-02-06 12:33 | 映画 | Comments(4)  

学生時代にやらなくていい20のこと

a0250338_1164396.jpg


またまた、非常に面白い本を読んだので、ご紹介します。
つい最近最年少で直木賞を受賞されて話題になった、朝井リョウさんのエッセイ「学生時代にやらなくてもいい20のこと」です。

これは、受賞作ではなく、私は、まだその受賞作「何者」は、まだ読んでいないのですが、こちらのエッセイは、とにかく楽しくて、ページをめくるごとに爆笑といった感じです。

朝井リョウさんも、この間紹介した、「さよならドビュッシー」の中山七里さんと同じ岐阜県出身。
この頃岐阜ケンミン活躍していますね・・・
岐阜在住20数年の私は、とてもうれしく、このお二人に親しみを感じています。


さてこのエッセイ、朝井リョウさんが、早稲田大学の学生だったときに、経験した、授業、アルバイト、地獄の100キロハイキングと500キロサイクリング、就職活動・・・などなどが綴られています。

新聞で、朝井さんが、
小学生のころから、日記を書いて、先生に赤ペンで、いろいろ書いてもらうのが、楽しみだった…あるとき先生が「日記というよりも、まるで小説を読んでいるみたいです。」と感想を書かれたことがあった。その赤い文字が、頭の先から足の指までに染みわたって行った感覚を今でもはっきりと覚えている。その文字だけをエンジンにして、原稿用紙百枚近くの小説を書いた。ただただ、自分の文章を先生に読んでもらいたかった・・・それが、小説を書くことの原点だった・・・
と書いていらっしゃるのを読みましたが、本当に、当たり前の学生生活の毎日を、こんなにもユーモアを交えて、書けるなんて素敵だなあと感心…感心・・・

お友達とか自分の息子だったら、きっと話して本当に楽しい相手でしょう。

もちろん私の読書は、この本やこの間のミステリーみたいな、話題作ばかりを読んでいるわけでなく、もう少し、まじめな文芸書や音楽書も読んでいますが、こんな楽しい、若者のエッセイも好きです。
楽しい若いお友達ができたみたいな気持ちです。
彼のほかの作品もまた読んでみたいです。

a0250338_14145546.jpg

[PR]

by fiorimusicali | 2013-01-26 11:39 | 文学・語学Literature | Comments(0)  

さよならドビュッシー Good-bye Debussy

a0250338_143813.jpg


近日公開されることで、話題になっている、「さよならドビュッシー」の原作 中山七里著を読みました。
映画化される前から、本屋さんで見ては、読んでみようかな…と思っていたのです。

すごく面白かった…こんな面白い小説久しぶりに読みました。
作者の中山七里さんは、1961年岐阜県生まれとあります。
小説の舞台は、名古屋。本山や、荘内川、愛知芸術劇場、厚生年金会館、しらかわホールと私がよく訪れる身近な場所が出てきます。

火災で生き残り、大やけどを負った主人公の少女が、痛みに耐えながら、ピアノを弾くのですが、その音楽の描写がすばらしい。
ショパンの「エチュード」や、ドビュッシーの「月の光」、「アラベスク」など、わたくし自身よく演奏するピアノ曲ですが、音楽を文章にするのは、とても難しいと思うのですが、とても細かく描写されていてひきこまれます。

主人公にピアノを教える先生、岬洋介がとても魅力的で、音楽の先生としても素晴らしいけれど、名探偵でもあるのです。

小説の最後には、大どんでん返しがあって、読むものをあっけにとらせます。
あらすじをここに書いてしまうと、映画を見たり、この本を読む人がつまらなくなると思うので、あえて書きませんが、興味のある方は、ぜひこの原作をお読みくださいね。

もうすぐ公開される映画では、岬洋介の役を、清塚信也さんという魅力的なピアニストが演じているそうですね。
ぜひ映画も見に行ってみたいです。

映画「さよならドビュッシー」の公式サイトは、ここをクリックしてください。
http://good-bye-debussy.com/
[PR]

by fiorimusicali | 2013-01-21 14:36 | 文学・語学Literature | Comments(0)  

小さな明かり  small light

a0250338_0452114.jpg


暑い夏の日、夕方になって日が少し影ってくると、ちょっとほっとします。
そんな時、テーブルの上に、小さな明かりをつけます。
本当は、ろうそくを灯したいのですが、猫のクーちゃんがいるし、このところ地震も怖いので、ろうそくそっくりに揺れる、小さな充電式の明かりを、グラスなどに入れて灯しています。

私の親友のMichikoさんは、「食卓には、いつもキャンドルを灯すわ・・・これは、もう習慣なの・・・」
とおっしゃっていました。
ロマンティストのMichikoさんらしい素敵な習慣です。
a0250338_1193196.jpg

夕方、だんだん暗くなっていくのを、小さな明かりを見ながら楽しみます。
夕餉の前の少しの時間…静かな音楽を聴きながら、ほっとひといきついている私です。

こんな時にぴったりの、ヘッセの詩です。



    夕べ  ヘルマン・ヘッセ       ABENDS    HERMANN HESSE

夕べとなれば、恋人が連れ立って Abends gehn die Liebespaare

ゆっくりと野を歩く。        Langsam durch das Feld,

女たちは髪を解き、 Frauen lösen Ihre Haare,

商人たちは銭をかぞえ、 Händler zählen Geld,

市民たちは心配そうに、 Bürger lesen bang das Neuste

夕刊でニュースを読み、 In dem Abendblatt,

幼な子らは小さいこぶしを握って Kinder ballen kleine Fäuste,

ぐったりと深く眠る。 Schlafen tief und satt,

めいめいただ一つのほんとのことをし、 Jeder tut das einzig Wahre,

高い義務に従う。 Folgt erhabner Pflicht,

乳飲み児も、市民も、恋人同士もー Säugling,Bürger, Liebespaare-

さて私自身はそうしないのか。       Und ich selber nicht?



するとも!私が奴隷になって       Doch!Auch meiner Abendtaten,

やっている私の夜の仕事も、 Deren Sklav' ich hin,

世界の精神には欠かされないのだ。 Kann der weltgeist nicht entraten,

それにも意味はある。 Sie auch haben Sinn.

それで私はあちこちと歩き、 Und so geh' ich auf und nieder,

心の中で踊り、 Tanze innerlich,

馬鹿らしい俗歌を口ずさみ、 Summe dumme Gassenlieder,

神と自分とをほめたたえ、 Lobe Gott und mich,

ブドウ酒を飲んでは Trinke Wein und phantasiere,

自分はトルコ総督だと空想し、 Da§ Ich Pascha wär;

腎臓に不安を感じ、 Fühle Sorgen an der Niere,

微笑しては、もっと飲み、 Lächle, trinke mehr,

自分の心の動きを肯定し、 Sage ja zu meinem Herzen

(あすは、こうはいかないが) (Morgens geht es nicht),

過去の苦痛から手なぐさみに Spinne aus vergangenen Schmerzen

ひとつの詩を紡ぎ出し、 Spielend ein Gedicht,

月と星とがめぐるのを見、 Sehe Mond und Sterne kreisen

その意味をほのかにうかがい、 Ahne ihren Sinn

自分が月や星と一緒に旅するのを感じる、Fühle mich mit ihnen reisen

どこへ行くかは構ったことではない。 Einerlei wohin.
[PR]

by fiorimusicali | 2012-08-08 01:21 | 生活 Life | Comments(8)  

聖パウロ書院 St.Paul book shop

a0250338_2163919.jpg


名古屋市東区のカトリック布池教会の中にある、布池文化センターの音楽教室アカデミア・サンタ・チェチリエでレッスンをしている私ですが、その帰りにいつも立ち寄るのが、セント・パウロ書院です。

ここは、女子パウロ修道会のシスター達が経営するキリスト教文書や、カード、CDなどのショップです。

写真は今年のイースターのころに撮らせてもらったものですが、店内は、こんな感じです。

a0250338_21194512.jpg


きれいなカードがいっぱいです。

a0250338_21222161.jpg


a0250338_21234253.jpg


可愛いイースターエッグもありました。

a0250338_21265827.jpg


以前このブログに載せた晴佐久昌英さんの詩集「だいじょうぶだよ」は、ここで見つけました。
晴佐久さんは、カトリックの神父さまなのです。
とても素敵な詩をたくさん書いていらっしゃいます。

その一節をご紹介しましょう・・・

   



   君は弱いときにこそ  晴佐久昌英

君が力を無くし 弱りきってしまったとき

君は奇跡を起こすことができる

君が打ちのめされ 泥水の中に倒れるとき

君の中に大いなる力が働く

君よ 何もするな 何も求めるな

なすすべもなく倒れたまま

すべてゆだねて弱さのうちに沈んでゆけ

泥水の底に青空がひらけ

世界は君の痛みでいやされる

君は弱いときこそ強い 

その手は今 天の国の扉を開けている・・・・
 



a0250338_21344348.jpg


a0250338_21364462.jpg


レッスンの帰り、母たちやお友達に渡すカードや、オルガンやグレゴリア聖歌のCDなどを、捜してシスターや、ショップのお姉さんとちょっとお話しするのが、私の楽しみなのです。

セント・パウロ書院は布池教会の向いにあります。

a0250338_2235345.jpg


セント・パウロ書院のホームページはこちらです。

http://shop-pauline.jp/?mode=f5
[PR]

by fiorimusicali | 2012-06-06 22:09 | 文学・語学Literature | Comments(0)  

吉田秀和さん Critic Mr.Hidekazu Yoshida

a0250338_15135137.jpg

吉田秀和さんが亡くなられました。
98歳だったそうです。
うちは、朝日新聞をとっているので、吉田秀和さんの「音楽展望」はいつも楽しみにしていました。
このブログを読んでくださっている方のなかには、吉田さんのファンがたくさんいらっしゃると思いますが、私も肇さんも吉田秀和さんが大好きでした。

日曜日、車で教会に出かけていたときは、いつも、吉田さんの「名曲の楽しみ」というNHKのFMラジオ番組を聴きながら行っていました。
ちょっとかすれた素敵なお声で、名曲の解説や感想を述べられるのが魅力的でした。

最近のご著書では、「永遠の故郷―真昼」の中の<愛の喜び>というエッセイが印象に残っています。
それは、吉田さんが、戦後まもなく出会った、女性誌の編集者の女性との出会いと悲しい別れのお話でした。

ヨーハン・マルティーニの有名な歌曲「愛の喜び」を、きれいなソプラノで歌うその女性と吉田さんは親しくなって、彼女の歌の伴奏をしてあげる…二人のおうちは、それほど遠くなかったので、そうやっていろんな歌を歌って楽しんでいたのだけれど…しばらく、吉田さんが仕事にかかりきりになっていた間に彼女は風邪をこじらせて肺炎になり亡くなってしまう。

この「愛の喜び」は、私も高校生の時、歌の先生から習って大好きな歌の一つです。
その歌詞はこうでした・・・


愛の喜びは…束の間に消えて…残るは…ただ、愛の悲しみ・・・


a0250338_15504013.jpg


吉田秀和さんのご著書は、うちにたくさんあります。
そのどれもが、読みやすいし、素敵な音楽・芸術の話で私たちを楽しませてくれます。
a0250338_1557850.jpg


「たとえ世界が不条理だったとしても」は、「音楽展望」の中で私が、一番心に残ったエッセイが収録されている一冊です。
a0250338_16242834.jpg

 
―私は愛する親しい人たちといっしょに幸せに生きていたときは、それを当然のように受け入れていたけれど、それがなぜ条理なのか.事故にあったのが不条理なら、たまたまその電車に乗らなかったのがなぜ条理なのか。両者は同じものの裏表、条理の上では区別できない。不条理の刃物に倒れるのが受け入れがたいというなら、その逆も本来、根拠がなかったのだ。何と空しいことだろう! この考えに取り憑かれ、心は閉ざされ、何十年もなりわいとしてきた音楽をきくための窓を開ける気力もないまま、私は時を過ごしていた。・・・・その時バッハが来た。…まず<平均律クラヴィ―ア曲集>全ニ巻。これを聞き出して、私はこの不条理の世界にも何かの秩序がありうるのではないかという気がしてきた。・・・・(不条理と秩序)より抜粋

吉田さんほどの人も、音楽を聴けなくなるほどの空しさに襲われるのだと知った私は、その文章に深い感銘をうけました。
また、吉田さんは、私のオルガンの恩師、鈴木雅明先生のバッハ、特に、平均律クラヴィ―ア曲集の録音を高く評価していらっしゃいました。

たくさんの名著を残し、天国に旅立たれた吉田秀和さん、本当にありがとうございました。

a0250338_1623710.jpg

a0250338_1654742.jpg

[PR]

by fiorimusicali | 2012-05-29 16:45 | 音楽 Music | Comments(0)  

東京      Tokyo

5月20日(日)、21日(月)と、肇さんと東京に行ってきました。
今回の旅の目的は、国際基督教大学(I.C.U)で行われた私のオルガンの恩師、スコット・ショウ先生のオルガンリサイタルを聴きに伺うことでしたが、それだけでなく、素敵な出会いがたくさんありました。

朝早く、7時32分の名鉄電車で、新鵜沼を出発した私たち、新幹線の、「のぞみ」で、10時過ぎには、東京に着いてしまいました。
銀座教会の朝の礼拝にちゃんと出席することができて、感謝でした。
聖書の御言葉は、マタイによる福音書5章4節

―悲しむ人々は、幸いである、
          その人たちは慰められるー

でした。
お話をして下さったのは、女性の長村牧師で、「悲しみよ、こんにちは」という、説教題でした。

フランソワーズ・サガンの小説で有名なこのタイトルですが、長村先生は、モーリャックの「テレーズ・デスケイルゥ」という小説から人間の悲しみについてのお話をしてくださいました。
私は、モーリャックは、まだ読んだことがないので、ぜひこの小説も読んでみたいと思いました。

聖歌隊や、オルガンの奏楽も美しく、礼拝が終わった後には、素敵な笑顔のみなさまに、お声をかけていただき、とてもうれしかったです。

礼拝の後は、このブログを通じてお知り合いになった、Leoncavalloさまのお店「la.Filanda」をお訪ねしました。
a0250338_1542353.jpg

とても素敵なLeoncavalloさまの優しさあふれるお店でした。

そのあとのショウ先生のリサイタルについては、また次のページに書きますね!

写真は、Leoncavalloさまのお店のイギリス製のテーブルリネンです。
a0250338_1724641.jpg



Leoncavalloさまのブログ、La terza Vitaはこちらです。

http://semplice.exblog.jp/
[PR]

by fiorimusicali | 2012-05-23 16:27 | 旅 Trip | Comments(2)  

みづいろの風よ  Light blue wind

a0250338_1511521.jpg



        みづいろの風よ     大手拓次


かぜよ、
松林をぬけてくる  五月の風よ、
うすみどりの風よ、
そよかぜよ、そよかぜよ、ねむりの風よ、

わたしの髪を なよなよとする風よ、
わたしの手を わたしの足を
そして夢におぼれるわたしの心を
みづいろの ひかりのなかに 覚まさせる風よ、

かなしみとさびしさを
ひとつひとつ消してゆく風よ、
やはらかい うまれたばかりの銀色の風よ、
かぜよ、かぜよ、

かろくうずまく さやさやとした海辺の風よ、
風はおまえの手のように しろく つめたく
薔薇の花びらのかげのやうに ふくよかに
ゆれてゐる ゆれてゐる、
わたしの あはいまどろみのうへに。
a0250338_1951757.jpg

a0250338_1974581.jpg

[PR]

by fiorimusicali | 2012-05-18 17:32 | 文学・語学Literature | Comments(0)  

だいじょうぶだよ Daijoubudayo

a0250338_131357100.jpg


だいじょうぶだよ     晴佐久昌英

「だいじょうぶだよ」
歩道の隅で ひとつだけ咲いたたんぽぽがそっと言う

「つらい日々をよくのりこえたね」
空を写すビルの鏡で まぶしいお日さまがほめてくれる

「わたしがご一緒しましょう」
耳もとで はるかな 花のかおりをはこぶそよ風がささやきかける

「もう少し先までいってごらん」
路地の日だまりで ねそべるネコがヒゲをゆらしている

「このへんでちょっと休んでいきなよ」
ポストの上でコーヒーの空き缶が招いている

「ここまでくれば安心ね」
ケーキ屋さんの店先で ペコちゃん人形がにっこりする

「いいお天気ですねえ」
バス停で おばあさんがうれしそうに話しかけてくる

「よかった よかった よかった」
新芽の街路樹で すずめたちがさえずっている

やっと 外に出られた
やっと 歩きだせた
もうこんな春は来ないと思っていた

「みんなありがとう もう だいじょうぶだよ」
背中に 大きなあったかな手のひらを感じながら
わたしも そっと言ってみる
[PR]

by fiorimusicali | 2012-03-16 13:38 | 文学・語学Literature | Comments(0)