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ばらのあしおと  Footsteps of Roses

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ばらよ おまえのあしおとをきかしておくれ、

騒がしい雨のみずおとのするまよなかに、

このかきむしられる私の胸のなかへ

おまえのやさしいあしおとをきかしておくれ。(大手 拓次 ばらのあしおと)


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薔薇の花につつまれて、

自分も咲きかけた薔薇のよう。

うれしそうな笑顔、愛する人よ、

それで私は充分に報いられたのです。(ゲーテ 花を描いたリボンに添えて)

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薔薇 !  薔薇を私は愛します!

この世の若人の唇はみな

薔薇にキスします。  (オプストフェルダー  薔薇)

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可児の薔薇園、花フェスタ記念公園に行ってきました。
ちょっと見頃は過ぎていましたが、たくさんの薔薇に囲まれて幸せな時間を過ごしました。
昔から大切にしている詩集から、美しい薔薇の詩の一節を書きとめました。
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by fiorimusicali | 2015-06-06 17:05 | 生活 Life | Comments(0)  

春の行方    Spring`s whereabouts

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       春の行方
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                        作曲    大橋  みゆき




     どこかに   じっと


     見つめあっている   瞳が  ある

     
     どこかに   どんな   メロディでも


     いやされない   耳が   ある


     どこかにある  どこかにある


     いちばん  聞きたい  ことをも  つぶやかぬ


     くちびるが  ある


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by fiorimusicali | 2013-04-16 15:00 | 音楽 Music | Comments(0)  

お茶の時間 Tea time

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ヴァレンタインデーのお茶の時間。
眼医者さんに行った肇さんが、お土産にケーキを買ってきてくれました。

コーヒーが苦くて飲めない私(お酒も飲めません)は、お紅茶を一日に何杯も飲みます。
好きなのはアールグレイ。ダージリンならミルクをいっぱい入れて、または、イチゴジャムを入れたロシアンティーがお気に入りです。

寒いこの季節は、ジンジャーティもよく飲みます。

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この写真に写っている、ティポット、小さくてとても可愛い形をしています。
実はこれ…300円ショップでみつけたもの。そう、たった300円だったのです。
ティポットは、もっと上等なものも持っているけれど、これもとても使いやすくて気に入っています。
安くてもこんなに可愛いものがあるなんて、ちょっと楽しいです。
今まで買ったポット、Villeroy &Bochのは、何度もふたのつまみのところを割ってしまい、買い替えました。
これは、300円というわけにはいかないので、そのたびに残念な思いをしました。

今もコンピュータの横には、ロシアンティの入ったマグカップを置いてこれを書いています。
昨日ご紹介した入江美樹(ヴェラ)さんの詩の一節をどうぞ・・・


      いたずらな風が やわらかく

      私のかみのけに たわむれたりする

      ふと そんなとき

      わたしは 今 ここにいるのではなく

      まったく知らない人の

      夢のなかにいるのではないかしら

      などと思ったりします。

     ( 入江美樹 「さみしい夢」より )
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by fiorimusicali | 2013-02-15 17:14 | 生活 Life | Comments(2)  

夕暮れ Evening twilight

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書斎から見る、夕暮れ時の風景。

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うちの前の大きな池には、茜色の夕焼けの空が映ってとてもきれいです。

こんな時、大好きな入江美樹さんの、「あなた」という詩が、心に浮かびます。

   


         あなた     入江美樹

  
     あおざめたやみがひろがるとき

     わたしは  心のうちの広場に

     あなたの銅像をたてる

     そうしたら

     わたしは鳩になり

     あなたの肩に一日中とまっていよう

     銀いろのあなたは まるで

     神話のなかの蛇のようにきれい

     鉄の唇は 何も言わなくても

     鉄の眸は わたしを見なくても

     わたしは キスをくりかえそう

     鉄の心には しみこまなくても

     わたしは涙をながしつづける

     そして

     ふかい霧が 広場を つつんでしまうときは

     あなたのひざに あたまをのせ

     やさしい夢を あなたに

     ささげたい


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入江美樹さんは、指揮者の小澤征爾さんの奥様です。

この詩は、お二人がまだ恋人同士だったころに書かれたもの。

「愛のいたみを」という美樹さんの詩集には、美しくてガラスのように繊細な優しい詩がたくさんおさめられています。

名古屋のヤマハに、小澤征爾さんが、いらっしゃって、サイン会をなさった時、この詩集を持って伺いました。

この詩集を手にした小澤さんは、ちょっと驚かれ、そして、うれしそうに、そばにいた外国人スタッフに、

「This is my wife`s first book」

と言ってお見せになりました。

そして、表紙の裏にサインをしてくださいました。

美しい素敵な美樹さんに、こんなにも愛されてご結婚なさった小澤征爾さん…本当にお幸せな方です。

夕暮れ時、この詩を思い出すと、あのときの小澤さんのうれしそうな笑顔も私の心によみがえります。
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by fiorimusicali | 2013-02-14 12:13 | 文学・語学Literature | Comments(4)  

のちのおもいに After thoughts

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のちのおもいに   立原 道造

夢はいつもかえって行った 山の麓のさびしい村に

水引草に風が立ち

草ひばりのうたいやまない

しずまりかえった午さがりの林道を



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うららかに青い空には陽が照り 火山は眠っていた

…そして私は

見てきたものを 島々を 波を 岬を 日光月光を

だれもきいていないと知りながら 語りつづけた・・・・



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夢は そのさきには もうゆかない

何もかも忘れ果てようとおもい

忘れ尽くしたことさえ 忘れてしまったときには


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夢は真冬の追憶のうちに凍るであろう

そして それは戸をあけて 寂寥のなかに

星屑にてらされた道を過ぎ去るであろう



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by fiorimusicali | 2012-09-26 22:42 | 文学・語学Literature | Comments(0)  

小さな明かり  small light

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暑い夏の日、夕方になって日が少し影ってくると、ちょっとほっとします。
そんな時、テーブルの上に、小さな明かりをつけます。
本当は、ろうそくを灯したいのですが、猫のクーちゃんがいるし、このところ地震も怖いので、ろうそくそっくりに揺れる、小さな充電式の明かりを、グラスなどに入れて灯しています。

私の親友のMichikoさんは、「食卓には、いつもキャンドルを灯すわ・・・これは、もう習慣なの・・・」
とおっしゃっていました。
ロマンティストのMichikoさんらしい素敵な習慣です。
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夕方、だんだん暗くなっていくのを、小さな明かりを見ながら楽しみます。
夕餉の前の少しの時間…静かな音楽を聴きながら、ほっとひといきついている私です。

こんな時にぴったりの、ヘッセの詩です。



    夕べ  ヘルマン・ヘッセ       ABENDS    HERMANN HESSE

夕べとなれば、恋人が連れ立って Abends gehn die Liebespaare

ゆっくりと野を歩く。        Langsam durch das Feld,

女たちは髪を解き、 Frauen lösen Ihre Haare,

商人たちは銭をかぞえ、 Händler zählen Geld,

市民たちは心配そうに、 Bürger lesen bang das Neuste

夕刊でニュースを読み、 In dem Abendblatt,

幼な子らは小さいこぶしを握って Kinder ballen kleine Fäuste,

ぐったりと深く眠る。 Schlafen tief und satt,

めいめいただ一つのほんとのことをし、 Jeder tut das einzig Wahre,

高い義務に従う。 Folgt erhabner Pflicht,

乳飲み児も、市民も、恋人同士もー Säugling,Bürger, Liebespaare-

さて私自身はそうしないのか。       Und ich selber nicht?



するとも!私が奴隷になって       Doch!Auch meiner Abendtaten,

やっている私の夜の仕事も、 Deren Sklav' ich hin,

世界の精神には欠かされないのだ。 Kann der weltgeist nicht entraten,

それにも意味はある。 Sie auch haben Sinn.

それで私はあちこちと歩き、 Und so geh' ich auf und nieder,

心の中で踊り、 Tanze innerlich,

馬鹿らしい俗歌を口ずさみ、 Summe dumme Gassenlieder,

神と自分とをほめたたえ、 Lobe Gott und mich,

ブドウ酒を飲んでは Trinke Wein und phantasiere,

自分はトルコ総督だと空想し、 Da§ Ich Pascha wär;

腎臓に不安を感じ、 Fühle Sorgen an der Niere,

微笑しては、もっと飲み、 Lächle, trinke mehr,

自分の心の動きを肯定し、 Sage ja zu meinem Herzen

(あすは、こうはいかないが) (Morgens geht es nicht),

過去の苦痛から手なぐさみに Spinne aus vergangenen Schmerzen

ひとつの詩を紡ぎ出し、 Spielend ein Gedicht,

月と星とがめぐるのを見、 Sehe Mond und Sterne kreisen

その意味をほのかにうかがい、 Ahne ihren Sinn

自分が月や星と一緒に旅するのを感じる、Fühle mich mit ihnen reisen

どこへ行くかは構ったことではない。 Einerlei wohin.
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by fiorimusicali | 2012-08-08 01:21 | 生活 Life | Comments(8)  

紫陽花 Hydrangea

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紫陽花の季節です。
大好きな西条八十の詩を思い出しています。
高校生の時、教室の後ろの黒板に書いたこともありました。

海と紫陽花    西条八十

夏の日の
海はさびしや、
廃園に
七色変わる
あじさいの
花にも似たり。

君在れば
海は微笑み
群青に
燦きわたれ。

君去れば
夕、砂に
色褪せし
嘆きをうたう。

若き日の
海はさびしや、
廃園の
日毎に変る
あじさいの
花にも似たり。



紫陽花って深窓の麗人というイメージがあるのでしょうか?
むかし、内藤洋子さん主演の「あじさいの歌」というテレビドラマがあったのを思いだします。
雨の日に、窓辺にたたずむ美しい少女の姿に似ているのでしょう。

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夏が過ぎて、枯れてしまったお花もとても風情があります。
私の友達は紫陽花のドライフラワーは一番素敵だと言って、帽子の飾りにしていました。

雨の日、水色の紫陽花の上にかたつむりを見つけて、童心に帰るのもいいものですね。
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by fiorimusicali | 2012-06-21 17:04 | 文学・語学Literature | Comments(0)  

聖パウロ書院 St.Paul book shop

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名古屋市東区のカトリック布池教会の中にある、布池文化センターの音楽教室アカデミア・サンタ・チェチリエでレッスンをしている私ですが、その帰りにいつも立ち寄るのが、セント・パウロ書院です。

ここは、女子パウロ修道会のシスター達が経営するキリスト教文書や、カード、CDなどのショップです。

写真は今年のイースターのころに撮らせてもらったものですが、店内は、こんな感じです。

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きれいなカードがいっぱいです。

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可愛いイースターエッグもありました。

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以前このブログに載せた晴佐久昌英さんの詩集「だいじょうぶだよ」は、ここで見つけました。
晴佐久さんは、カトリックの神父さまなのです。
とても素敵な詩をたくさん書いていらっしゃいます。

その一節をご紹介しましょう・・・

   



   君は弱いときにこそ  晴佐久昌英

君が力を無くし 弱りきってしまったとき

君は奇跡を起こすことができる

君が打ちのめされ 泥水の中に倒れるとき

君の中に大いなる力が働く

君よ 何もするな 何も求めるな

なすすべもなく倒れたまま

すべてゆだねて弱さのうちに沈んでゆけ

泥水の底に青空がひらけ

世界は君の痛みでいやされる

君は弱いときこそ強い 

その手は今 天の国の扉を開けている・・・・
 



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レッスンの帰り、母たちやお友達に渡すカードや、オルガンやグレゴリア聖歌のCDなどを、捜してシスターや、ショップのお姉さんとちょっとお話しするのが、私の楽しみなのです。

セント・パウロ書院は布池教会の向いにあります。

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セント・パウロ書院のホームページはこちらです。

http://shop-pauline.jp/?mode=f5
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by fiorimusicali | 2012-06-06 22:09 | 文学・語学Literature | Comments(0)  

みづいろの風よ  Light blue wind

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        みづいろの風よ     大手拓次


かぜよ、
松林をぬけてくる  五月の風よ、
うすみどりの風よ、
そよかぜよ、そよかぜよ、ねむりの風よ、

わたしの髪を なよなよとする風よ、
わたしの手を わたしの足を
そして夢におぼれるわたしの心を
みづいろの ひかりのなかに 覚まさせる風よ、

かなしみとさびしさを
ひとつひとつ消してゆく風よ、
やはらかい うまれたばかりの銀色の風よ、
かぜよ、かぜよ、

かろくうずまく さやさやとした海辺の風よ、
風はおまえの手のように しろく つめたく
薔薇の花びらのかげのやうに ふくよかに
ゆれてゐる ゆれてゐる、
わたしの あはいまどろみのうへに。
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by fiorimusicali | 2012-05-18 17:32 | 文学・語学Literature | Comments(0)  

だいじょうぶだよ Daijoubudayo

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だいじょうぶだよ     晴佐久昌英

「だいじょうぶだよ」
歩道の隅で ひとつだけ咲いたたんぽぽがそっと言う

「つらい日々をよくのりこえたね」
空を写すビルの鏡で まぶしいお日さまがほめてくれる

「わたしがご一緒しましょう」
耳もとで はるかな 花のかおりをはこぶそよ風がささやきかける

「もう少し先までいってごらん」
路地の日だまりで ねそべるネコがヒゲをゆらしている

「このへんでちょっと休んでいきなよ」
ポストの上でコーヒーの空き缶が招いている

「ここまでくれば安心ね」
ケーキ屋さんの店先で ペコちゃん人形がにっこりする

「いいお天気ですねえ」
バス停で おばあさんがうれしそうに話しかけてくる

「よかった よかった よかった」
新芽の街路樹で すずめたちがさえずっている

やっと 外に出られた
やっと 歩きだせた
もうこんな春は来ないと思っていた

「みんなありがとう もう だいじょうぶだよ」
背中に 大きなあったかな手のひらを感じながら
わたしも そっと言ってみる
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by fiorimusicali | 2012-03-16 13:38 | 文学・語学Literature | Comments(0)