白川イタリアオルガン音楽アカデミー Shirakawa Italian Organ Music Academy
2012年 08月 22日
国際音楽フェスティバル美濃白川 第28回 白川イタリアオルガン音楽アカデミーが、8月29日(水)~9月5日(水)まで、岐阜県加茂郡白川町、白川町町民会館で開かれます。
講師は、
イタリア、ピストイア市から、ウンベルト・ピネスキー教授(ボローニャ音楽院名誉教授、ピストイア市立マベリーニ音楽院長)
アンドレア・ヴァンヌッキ教授(聖イグナツィオ・ロヨラ教会オルガニスト)
東京から金澤正剛教授(国際基督教大学名誉教授)
がいらっしゃいます。
実技受講者は、定員20名、その他聴講の方もいらっしゃいます。
今年の課題曲は、Ottavio Bariolla, Girolamo Frescobaldi, Michelangelo Rossi, Giovan Battista Fasolo, Giuseppe Gherardeschi, Luigi Gherardeschiの楽曲計23曲です。
どれも日本ではあまり学ぶことの少ないイタリアの古い時代の作曲家の作品です。
Frescobaldi(フレスコバルディ)の課題には、このブログの題名「音楽の花束 Fiori Musicali」という曲集も含まれています。
講習生は、この中から各自たいてい、十数曲を取り上げ練習して仕上げてきます。
その曲のすべてに、自分の弾きたい順番をつけます。
毎日レクチャーと公開レッスンがあり、先生は、講習生たちの弾きたい順番に応じて指名なさいます。
最終日には、受講生コンサートが、あり、先生から指示された曲を、弾かなくてはいけません。
自分が、1番を付けた曲が当たるとは限らないので、どの曲も、すぐに、コンサートで弾けるように準備しておかなくてはいけないのです。
成績が優秀な受講生には、ピストイア賞と、白川賞が授与されます。
私も、1997年と2001年に、白川賞を受賞しました。
白川賞は、奨学金と記念品が贈られます。
ピストイア賞を受賞された人は、イタリアのピストイア市より、ピストイア市で行われる講習会に招待されます。
そういうわけで、みんな一生懸命勉強して、この講習会に備え、参加します。
北は北海道から南は沖縄まで、また、韓国やイタリアなど海外からも参加者が集まります。
私も今年は、リサイタルの1時間半のプログラムを練習しなくてはいけないので、このアカデミーは、やめるか、後半だけ参加しようか…と思っていたのですが、やっぱりがんばって参加することにしました。
課題曲の中から15曲を仕上げました。
毎日、朝10時からマスタークラスが始まり、夜9時まで授業が行われます。
休憩時間も練習時間として割り当てられ、休む暇はありません。
また、このアカデミーでは、カトリックのミサの勉強があり、グレゴリア聖歌や、典礼のオルガン奏楽も学ぶことができ、9月2日(日)14時から白川町の蘇原教会で、ミサが行われます。(自由参加)
蘇原教会は、山の中の小さな、静かな教会です。
皆であずかる、ミサは、とてもすがすがしいです。
8月29日(水)午後7時からは、第14回ピストイア賞受賞者 崎山裕子さんのリサイタルが、また
9月5日(水)午後1時からは、受講生コンサートが、町民会館のグロリアホールで行われます。
いずれも一般公開、入場料無料ですので、ぜひお越しくださいね。
詳しいことはアカデミー事務局 Tel 0574-72-1311 にお問い合わせください。
by fiorimusicali | 2012-08-22 22:50 | オルガン Organ | Comments(6)
奨励賞…5年目おめでとうございます。
今年は、ピストイア賞も白川賞も、初めて参加した方に贈られましたが、ピネスキー教授が、「賞の取り逃げはいけません…これから勉強を続けて回を重ねて参加することが大切なのです…」というお話をなさいました。
私も来年は、もっとしっかり準備をして、フレスコバルディについても知識を深めてから参加したいと思っています。
香りさんともまたご一緒できるとうれしいです。
Miyuki