素敵な日曜日 Beautiful Sunday
2015年 05月 20日
その日、私と肇さんは、布池カトリック教会の朝のミサに出席しました。
朝7時からのミサです。
布池の教会では、もう30年以上、アカデミア・サンタ・チェチリアの音楽教室で講座を持たせていただいている私ですが、日曜日は、名古屋中央教会の礼拝に出席するため、ミサに出席させていただいたことは、今まで一度もなかったのです。
八事のおうちができてから、少し、近くなったこともあり、朝早いミサに出席することができました。
美しいステンドグラスに彩られたカテドラルの中は、ろうそくが灯されとても厳かな雰囲気です。
シスターたちや神父様、レースのベールをかぶった女の方たち、年配のご夫妻、ひざまずいてお祈りする、若い女性・・・
静かな清らかなミサのひと時を過ごすことができて、とてもすがすがしかったです。
ミサが終わったのは、8時過ぎ、それから、地下鉄で金山に出ました。
肇さんに誘われて、ボストン美術館の「華麗なるジャポニズム展」を見たのです。
その日は展覧会の最終日でした。
美術館が開く10時まで時間があるので、サイプレスガーデンホテルで、ゆっくり朝食をいただき、9時40分頃、美術館の列の一番先頭に並ぶことができました。
日本の浮世絵などの美術作品が、フランスの印象派の画家たちなどに、多大な影響を与えたことは、よく知られていますが、この美術展は、そのような日本の作品と、西洋の油絵などを並べて比較しながら鑑賞する、ちょっと楽しい展覧会でした。
私がこの展覧会で一番好きだったこの絵、エドマンド・チャールス・ターベルの「夢想」
この絵はなんと、こんな浮世絵と比較されて展示されているのです。
また、こんな美しい「瞑想」アルフレッド・ステヴァンスという作品も、
日本的な衣装や、浮世絵の構図などとの関連がうかがえるというわけです。
また、新聞を読む素敵な女性を描いたこの作品は、
石田秋月の近江八景に描かれた紫式部と比較されていました。
そのほか、美しい日本的な西洋美術の数々をゆっくり鑑賞することができて、とても素敵でした。
昔から早起きは三文の得と言いますが、それ以上に、満たされた素晴らしい朝のひと時を過ごすことができて幸せな日曜日でした。
by fiorimusicali | 2015-05-20 21:05 | 美術 Art | Comments(0)