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肇の神戸旅行日記

神戸旅行 202211

誕生日に合わせて神戸を訪れた。20085月以来の神戸旅行である。旅行のテーマは「異人館巡り」とホテルの「世界一の朝食」である。

1125日(金)早朝の名古屋駅は比較的空いていた。新幹線は60%程度の乗車率。830分新神戸到着。すぐにホテルへ向かう。タクシーで10分くらい。トアロードの中ほどにある神戸北野ホテル。英国のマナハウスをイメージしたシックなホテルである。ロビーには大きなクリスマスツリーがお出迎え。


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荷物を預け身軽になり、いざ異人館へ。ホテルを出ると、インド・イスラム系の親子連れに出会う。異国情緒たっぷり。トアロードを上がり、異人館通りへ入る。通りはよく整備されている。非公開の異人館が所々にある。平日の朝、静かである。昔あったスイスシャレーはこのあたりだろうか。


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最初に「風見鶏の館」に向かう。ドイツ人の貿易商・トーマス邸。1909年(明治42年)の異人館唯一のレンガ造りの建物。屋根には風見鶏が突き出している。重要文化財に指定されている。館前の広場は中国語の団体で騒々しいが、館内はほとんど観光客がいない。ゆっくりと見学できた。1階の天井は4mもあり広々している。部屋ごとに解説が流れ、理解が進む。


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隣接するのは「萌黄の館」。米国総領事のシャープ邸。1903年(明治36年)に建てられた萌黄色の壁が美しい異人館である。大きな窓を飾る枠が目立つ。2階のテラスからの展望がすばらしい。こちらも重要文化財。


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オランダ坂の入り口はハンター迎賓館。晩年のハンター夫妻が過ごした広大な和庭をもった住まいである。現在は結婚式場になっている。急な坂を上る途中が「オランダ館」。白壁に青い窓枠が特徴のオランダ総領事邸。1920年頃の建物。先ほどの2館に比べるとこじんまりしているが、ルーベンスの絵画のような落ち着いた内装である。2階には150年前の英国製の自動ピアノが展示してあった。

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続いて「オーストリア・ウイーンの家」。異人館跡に建てられたモーツアルトのテーマ館。次の「デンマーク館」も異人館跡に建て直した建物。テーマはアンデルセンとバイキング。さらに急な坂を上がり「うろこの家」へ。

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1905年(明治38年)に旧居留地に外国人向けの借家として建てられ、後にこの地に移された。外壁を4000枚のスレートに覆われている。標高100mの高台にあるこの館のサンルームからは神戸の街並みが一望できる。アンティークの陶磁器が展示されていて、貴重なロイヤルウースターの代表作、ペインテッド・フルーツの皿もあった。庭にはブロンズの猪が置かれ、その鼻先はピカピカである。この鼻先に触れると幸運が訪れるそうだ。早速タッチ。

午前中の異人館巡りはここまで。北野坂を下ると多くの人が足を止め写真を撮っている。スターバック北野異人館店。1907年(明治40年)に米国人の私邸として建てられた異人館である。向かいにあるテラスのパラソルが目立つレストランBistrot cad deParisで昼食。ビーフシチューはおいしかった。オーナーやギャルソンは全員フランス人。みゆきさんはかぶっている帽子を褒められる。レストランの隣がフランスの小物の店。レストランのオーナーが出てきた。お土産を購入。

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午後は、異人館通りに並ぶ「英国館」から。英国人医師のフデセック邸。1909年(明治42年)に建てられた。重厚な内装である。天蓋付きベッドのカバーは鵜沼の家のモリスのカーテンと同じだった。庭はイングリッシュガーデン。バラが咲いていた。異人館の中ではこの館が一番過ごしやすそうに感じた。

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隣は「洋館長屋」。1908年(明治41年)に旧居留地に建てられた外国人向けのアパート。2棟が玄関を挟んで左右に対照的に配置されている。フランス・アールヌーボーの調度品が多数展示されていた。

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並びの最後が「ベンの家」。1902年(明治35年)に旧居留地に建てられた。英国人の狩猟家ベンの日本における住まい。館内は北極熊の剥製など世界中で収集したものが展示されている。今日の異人館巡りはここまで。

ホテルには15時にチェックイン。401号室。部屋は302でとても広い。シックな内装。洗い場のついた浴室は使いやすそう。1時間ほど休み、街に繰り出す。トアロードを下ったら15分ほどで三宮・元町。目指すは南京町、広東料理の老舗・民生である。17時から開店のため、20分ほど待って入る。定番のイカの天ぷら、ミンチのレタス包み、五目やきそば。美味しいが以前に食べたときの感動はなかった。味が落ちたようだ。開店前に行列ができないのもその証拠かも。おかゆ料理のおいしい楽園酒家も閉店になっていた。残念である。街を散歩してホテルに戻る。

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1126日(土)630分起床。たくさん歩いたこともあってぐっすり寝られた。730分にレストランへ。「世界一の朝食」がテーブル一杯に運ばれる。
 ・パンとフィナンシェ
 ・トマト・パセリ・プレーンのバター
 ・生コンフィチュール
 ・ポトフ
 ・ジャンボンブランと生ハム
 ・ヨーグルト
 ・タピオカ・オ・レ
 ・プルーン
 ・半熟卵
 ・季節のフルーツ
 ・飲むサラダ(5種類
 ・カフェ・オ・レ(紅茶)

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タピオカ・オ・レは美味しかった。このレシピは総料理長がフランスの三つ星レストランで働いていたときのレシピを受け継いだもの。アイデアは面白いが、見た目のわりには量は少ない。暖かい料理があると良かった。

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チェックアウトまで部屋でくつろぐ。部屋に料理人年鑑がおいてあった。このホテルの総料理長の名前もあった。ネットで見てみると、料理マスターズ倶楽部という団体が、優秀な日本人の料理人を選出している。現在80名ほどの会員がいるそうだ。東海地方は2人だけ。岐阜の日本料理・たか田八祥の髙田さんと名古屋・白壁のフレンチLa GrandeTable de KITAMURAの北村さん。機会があれば訪ねてみたい。

午後から異人館巡りを再開。最初は「イタリア館(プラトン装飾美術館)」。1915年(大正4年)にイタリア人アボィ邸として建てられた。庭にはプールもある。地下室は天井も高く、台所と食堂。食堂の奥には大きなワインセラーもあった。この館は初めて訪れたが、イタリア人らしいセンスあふれたインテリアに触れることができて満足のいくものだった。

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さらに坂を上り、山手に並んだ3館のうち、「北野異人館倶楽部」と「山手八番館」を見学。隣は昨日見学した「うろこの家」である。「北野異人館倶楽部」は明治後半に建てられ、外国人の社交場として公開。見所は食堂にあるフランス・ブルボン朝時代の大きな暖炉。この部屋にあるリードオルガンの上にはグレゴリオ聖歌の楽譜が置いてあった。「山手八番館」はサンセン氏の私邸として明治後期に建てられた。仏像などの東洋美術品の展示が多い。1階の応接間には古代ローマの神が刻まれている「サターンの椅子」が置かれている。この椅子に座ると願い事が叶うそうだ。健康長寿を願った。

最後は「ラインの館」である。

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1915年(大正4年)フランス人のドレウェル夫人邸として建築。14時から館長によるガイドツアーがあった。異人館のおいたちなど、最盛期には異人館は200軒近くあったこと、北野界隈は異人館が建てられる前は、田んぼが広がっており、現在の細い路地はあぜ道の名残であること、北野ホテルのあたりは1879年(明治12年)日本初のオリーブ園があったこと、など興味深い解説を聞けた。

ホテルで荷物を受け取り、最後の異人館へ向かう。王子動物園にある旧ハンター住宅である。動物園到着が15時過ぎ。公開は16時までですよ、と聞いて、園内を急ぐ。北東の角に立派な邸宅が見えてきた、堂々たる建物である。

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北野にあるハンター迎賓館の中にあった住宅を1963年(昭和38年)に移築した。重要文化財である。ハンターさんの写真を見て驚いた。隣に住んでいた井上さんにそっくりである。井上さんはハンターさんの曾孫。みゆきさんがこのことを係の人に話すと、係の人たちも驚いていた。ハンター邸の前の庭の木々の紅葉と白い建物とのコントラストが美しい。ハンター住宅を後にしたのが公開時間ぎりぎりの16時。間に合って良かった。以前神戸に来たとき、非公開の時期だったため、動物園の外から眺めたことがある。今回やっと訪ねることができた。動物園を出て阪急の王子公園駅への途中、学校帰りの女子学生たちの集団がいた。後に松陰の中学生・高校生たちだとわかった。120年前の創立当時から同じ制服だそうである。

三宮まで戻る。大丸でお土産を買った後、元町のアーケード街で明石焼きの店を見つける。神戸ではたこ焼きというと明石焼きを指すそうだ。目のまで焼いてくれる明石焼きがまな板で提供される。三つ葉の入った出汁をつけて食べる明石焼きもおいしかった。南京町は土曜日とあって賑わっていた。中央広場の角にある元祖豚まんの店・老祥記。これまで南京町に来るたびに何度も目にしたが、長蛇の列で買えなかった。今回はわずか20人ほどの列。30個購入。地元民によると味が落ちたそうだが、おいしかった。1100円だが、20年前のガイドブックには80円となっていた。良く頑張っていると思う。何しろ1日に13000個をも販売するそうだ。新神戸駅までタクシー。18時の新幹線で帰名。乗車率は50%以下だった。

トアロード沿の小さなホテルはシックなインテリアで過ごしやすかった。「世界一の朝食」というコンセプトは楽しかったが、料金も「世界一」。見学した異人館は、1日目が9館、2日目が5館。始めて訪ねた「イタリア館」は住人の生活が感じられ印象がとても強かった。異人館の中ではハンター邸は別格。若くして日本にやってきて、日本人と結婚し、明治の日本の発展に大きく貢献した人となりに触れることができた。タクシーをうまく使い、効率的に行動できた。1日目が20000歩。2日目が15000歩。よく歩いた。暖かく天候に恵まれたのは幸いだった。良い誕生日になった。


by fiorimusicali | 2022-12-05 19:49 | 旅 Trip | Comments(0)  

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