モーツァルトのオルガン Morzart’s organ

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(photo:The Mozart’s organ at St. Petersstiftskirche)
2008年秋にオーストリアを旅したとき、ザルツブルグで、モーツァルトが弾いていたというパイプオルガンを、弾かせていただきました。

モーツァルトは、ザルツブルグの宮廷や、大司教に仕えたのですが、彼がオルガニストをしていた大聖堂や、ザンクトペーター教会に、旅行に行く前に、日本からメールでオルガンを弾かせていただけるかどうか、お願いしてみたのです。
結果は、残念ながらご希望に添えないというお返事が返ってきて、がっかりしていました。

ところが実際にザンクトペーター教会を訪れて、素晴らしく美しいその聖堂の中にたたずんでいると、だれかが弾くパイプオルガンの音が聴こえてきました。
曲はバッハの小プレリュードとフーガ。私も練習したことのある、それもオルガンを始めて直ぐのころに弾いた曲です。
しばらくそのオルガンの音楽を聴いた後、教会の外に出ました。するとそこに一人の神父様が通りかかられました。
随分お歳を召した方でした。思い切ってお声をかけてみました。
「私は日本から来ました。日本の教会でオルガニストをしているものです。この教会のオルガンを弾かせていただきたいのですが・・・」
とお話してみると、
「ああ、モーツァルトのオルガンをですか?」
とおっしゃって、「いいでしょう、どのくらいの時間弾きたいのですか?」と聞かれました。
「短い時間で結構です。でも今楽譜を持っていないのでホテルまで取りに帰りたいのです。12時には戻ってこられると思います。」
と申し上げました。
神父様は、「いいですよ。それでは12時に聖堂の中であなたを待っています。」
と言ってくださいました。

それから夫と私は走ってホテルまで戻り、楽譜を持って教会を再び訪れました。
走ったけれども10分も遅刻です。思ったより距離がありました。
でも神父様は待っていてくださいました。
よかったー。「すみません。お待たせして」

「さあどうぞ、オルガンは開いてますよ」
と階上に続く扉の鍵を渡してくださったのでした。

写真(上)は、そのとき弾かせていただいた、ザンクトペーター教会のモーツァルトのオルガンです。

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写真(下)はモーツァルトが洗礼を受け、オルガニストをしていたザルツブルグ大聖堂です。
オルガンは4台もありました!モーツァルトと同じくザルツブルグ生まれの指揮者カラヤンの葬儀も、ここで執り行われたそうです。
(photo:der Salzburger Dom)

# by fiorimusicali | 2012-01-18 17:21 | オルガン Organ | Comments(2)  

パイプオルガンと弦楽合奏の競演 Aqua Rhythm

1年前の2011年1月16日(日)に、その演奏会は行われました。
岐阜チェンバーアンサンブル第35回定期演奏会。
毎回さまざまな楽器との競演が行われているのですが、昨年は岐阜サラマンカホールでパイプオルガンとの競演が実現しました。
私はソリストとしてお招きをいただきました。

プログラムは、
  G.F.ヘンデル   オルガン協奏曲
  藤掛廣幸     パイプオルガンと弦楽合奏の為の<アクア・リズム>
                  (サラマンカホール委嘱作品・世界初演)
  P.チャイコフスキー 弦楽の為のセレナーデ
  バッハ・グノー  アベマリア(アンコール)

当日はめったにないほどの大雪。それにもかかわらず、客席は満席でした。大変な思いをして、いらしてくださった観客の皆様、本当にありがとうございました。
岐阜チェンバーアンサンブルは、アマチュアの合奏団、夫もメンバーでチェロを弾いています。

<アクア・リズム>の作曲者の藤掛廣幸氏は、岐阜県東白川村のご出身。
幼い頃からハーモニカで曲を作って遊んでいらしたそうですが、ピアノ等は、高校の音楽科を受験するまで、習ったこともなかったそうです。
エリザベート王妃国際コンクールの作曲部門で、グランプリを受賞された藤掛氏、やっぱり天才ですね!

アクアリズム、とても素敵な曲です。
是非You Tube の演奏動画をごらんください。

(You Tube Aqua Rhythm,click here!)
演奏が終わったとき、客席からは、ブラボーの声が。暖かい拍手は鳴りやみませんでした。
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写真は藤掛氏を囲んで、アシスタントをしてくださったオルガンのお友達、井上さん(左)と並さん(右)と私。
(ご本人の了解を得て掲載しています)

藤掛廣幸さんのホームページはこちらです。
"http://www2u.biglobe.ne.jp/muse-f/"
 

# by fiorimusicali | 2012-01-17 09:40 | コンサートConcert | Comments(0)  

瞑想の森コンサート The concert at meditation grove

2月5日(日)の瞑想の森コンサートのプログラムをお知らせします。
 
あなたの心に響くオルガンの調べ

J.S.バッハ(J.S Bach)     
  我ら悩みの極みにありても /Wenn wir in hoechsten Noeten sein
  小フーガト短調 /Fuga in g
  プレリュードとフーガイ短調 /Praeludium et Fuga in a
  最愛のイエスよわれらここにつどいて /Liebster Jesu ,wir sind hier
  主よ人の望みの喜びよ /Jesus bleibet meine Freude kantate147

 F.メンデルスゾーン(F.Mendelssohn)
  オルガンソナタ第6番 /Sonate Nr.6

 J.S.バッハ(J.S.Bach)      
  パッサカリアとフーガ  /Passacaglia et Fuga


オルガンは教会で演奏されることが多く、宗教的な作品が多いのですが、神様に捧げられた、とても美しい曲ばかりなので、どなたにも楽しんで聴いていただけると思います。

昨日、瞑想の森のヴァイオリンコンサートにでかけました。
大迫綾香さん(ヴァイオリン)と五島史誉さん(ピアノ)です。
美しいお二人の素敵なコンサートでした。
会場の皆さんは、美しいヴァイオリンの名曲にうっとりしていらっしゃいました。

次は、私の番です。
お集まりくださった方々の心に響く、暖かく心のこもった演奏をしたいと思っております。

瞑想の森は、名古屋鉄道「新那加」、JR高山線「那加」駅から車で10分くらいのところにあります。(各務原市 那加扇平2番地5)

コンサートは 2月5日(日)1時半~2時半(1時開場)
1月17日より各務原市観光文化課 Tel 058-383-1042 で予約受付 入場料は無料です。

皆さまのお越しをお待ちしております。
(写真は、瞑想の森コンサートの会場です。)
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# by fiorimusicali | 2012-01-15 11:17 | オルガン Organ | Comments(2)  

Soli Deo Gloria

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(Photo: My Okano organ)
私が、毎日何時間も弾いているオルガンです。
兵庫県の岡野オルガン工房で製作していただきました。
タッチの素晴らしくいい、とてもいい音のするオルガンです。
ヴァイオリンやフルートのように、自分の手で持ち歩きができ、どこでも演奏できる楽器とは違い、パイプオルガンは、教会やホールに設置されるもので、しかも1台1台仕様が異なるので、オルガニストはとても大変です。
ホールで演奏会をするときも、その楽器で練習できる時間は限られます。
オルガニストは、あちこちのパイプオルガンを借りて練習したりしますが、自宅にいい楽器を持ち練習できればと誰もが考えることでしょう。
2月5日の瞑想の森では、このオルガンでコンサートをします。

私のオルガンには、岡野さんが、譜面台のところに、Miyuki Ohashiと、そして、鍵盤のところには、Soli Deo Gloria と金色の文字をいれてくださいました。
「ただ神にのみ 栄光あれ」という意味です。
私の通っている名古屋中央教会にパイプオルガンが設置されたとき、ピアノの勉強を中心にしていた私にとって、オルガンは未知の楽器でした。
タッチ、アーティキュレーション、そして、何より大変だったのは、ペダルで音を弾くということでした。
でもオルガンの勉強は難しいけど、とても楽しいものでした。
たくさんの素晴らしい曲にめぐり合えました。
たくさんの素晴らしい先生との出会いがありました。

オルガン曲はそのほとんどが、神様に捧げられた曲です。
演奏するときはいつもそのことを忘れないようにします。
       「Soli Deo Gloria」

岡野オルガン工房のホームページです。
(Home page of Okano organ)
http://music.geocities.jp/okanoorgan/

# by fiorimusicali | 2012-01-13 19:44 | オルガン Organ | Comments(0)  

ねこ語 My cat speaks

みなさんこんにちは!クーです。
今日はまた、一段と冷えますねえ・・・
え、何できょうもまたねこが出てくるの、みゆきさんはどうしたの、ですって?
みゆきさんたら、お友達とドイツ語勉強するからって、いそいそとおでかけしちゃったの。
しょうがないわねえ、おうちでオルガンやピアノのおけいこしてればいいのに・・・。
だから今日もアタシがおしゃべりしちゃいます。
だいたいみゆきさんといえば、朝起きてお顔も洗わないうちからラジオつけて、「ビアン・スール」とか
「コメ スタ?」とかわけのわからない言葉練習するわけ。
え、それってフランス語とイタリア語だって?
それだけじゃなくって、って日本語の小説ドイツ語に翻訳したのを、電子辞書片手に、電車の中で読んでるんだって?
ばかねえ・・・なんでそんなめんどくさいことするわけ?
日本の小説は、日本語で読んでこそ味わいがあるってもんじゃない?
ほらアタシの尊敬する、夏目漱石先生のお家のねこちゃんがお書きになった有名な小説。
あれなんか最高じゃない?
アタシもそのうちりっぱなブンガク作品書けるかもしれないわ!
そもそも、アタシたちねこの世界には、なんとか語とか、そんなめんどうなものは、ないから素敵なの。
そう世界じゅうどこを旅しても「ねこ語」よ。
どこのねこちゃんともおはなしできちゃうの。
ああ、まあそりゃあ多少の方言とかはあるけどね。でもちゃんと分かりあえるのよ。
本当に人間たちにも少しは見習ってほしいものだわ。
そしてみんな世界中仲良くして、平和な世の中にしてほしいって、ほんとにアタシは思っているの。
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# by fiorimusicali | 2012-01-12 13:56 | 猫 Cats | Comments(0)  

ピアノ Piano

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クーです。
アタシはピアノも大好き!
みゆきさんが、ショパンのノクターンやコンチェルトを弾いてくれると、ピアノの上で夢見ごこちになっちゃいます。
だってショパンって切なくてロマンティックでしょ・・・いいわぁ
だいたいこのブログのタイトルだって、みゆきさんは、オルガンノートにするつもりはなかったんだって。
ミュージックダイアリーとか・・・そんな風なのを考えていたんだけど、いもうとちゃんが、「今年は、オルガンリサイタルするんだからオルガンノートにすれば・・・」って言ったんだって。
ふーん、でもさぁ それでは、ピアノの立場はどうなるの?
みゆきさんったら、今でもピアノ大好きで、ピアノの先生なのにさ・・・
しょうがないわねぇ、またピアノのコンサートもしてもらわなくっちゃ。
ほんとは、こんどの瞑想の森のコンサートでも最後にショパンのピアノ曲を弾きたかったみたい。
でも今回はオルガンだけでお願いしますって言われちゃったみたい。ざんねんね・・・
ああ、ショパン、ショパン・・・バッハもいいけどやっぱりショパンだわ!

みゆきさんたら、さっきもテレビで仲道郁代さんがすってきなドレスでショパンをお弾きになるのを見て、「いいわねぇ、ピアノは、ああいう素敵なドレス着て弾けるもの・・・」ってため息ついていたの。
そうよね、オルガン弾くときロングドレスだと、ペダルばたばた弾いて(ごめん!)すそがからまっちゃうもんね。
みゆきさんもいつもオルガン弾くときはパンツスタイルよ。
それでね、これはないしょだけど、そのパンツも練習してると、破れちゃうらしいわ。
まあ、なんてはっずかしいんでしょ!
だからね、やっぱりレディにはピアノが似合うんじゃないこと?

# by fiorimusicali | 2012-01-11 20:13 | ピアノ Piano | Comments(0)  

クーちゃんのおしゃべり Coo speaks about organ

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みなさんこんにちは!クーです。毎日寒い日が続きますね・・・寒がりなアタシは、大好きなお散歩も早々に済ませて、暖かいおうちの、ホットカーペットの上でお昼寝したり、あおむけになってゴロニャンしたりしてのんびり暮らしています。
何ですって・・・はしたないって・・・いいえ、アタシのゴロニャンのポーズはとってもエレガントなの・・だいじょうぶ!
オルガンノートなのに、何でアタシがしゃべったりするのかって?
それはね、アタシはとってもオルガンにくわしいからなの。
なぜって、そもそもアタシは岐阜県白川町の黒川って言うところで生まれたの。
黒川には、辻宏さんって言う日本で最初にパイプオルガンをお作りになった方の工房があったんです。
アタシが生まれた頃はまだ辻せんせいもお元気で、黒川は日本全国、いいえ外国からも、工房を見学にいらっしゃる方が多くて、そう美智子皇后さまやサーヤさまもいらっしゃったのよ・・・とても素敵なところだったの。
アタシのおうちは、工房のご近所だったから楽しかったわ。
ある日、アタシは白川町町民会館のすぐそばにあるお花やさんにあずけられました。そう その町民会館にも辻先生が最後におつくりになった、素晴らしいパイプオルガンがあったの。
みゆきさんのおうちにもらわれてきてからは、毎日毎日オルガンのおけいこを聴いているから、いっぱい素敵な曲を知っています。
そうねえ、好きなのはやっぱりバッハかしらねぇ。あのフーガっていうの、あれは実に楽しいわ、みゆきさんがね、まず右手でメロディを弾き始めるでしょ・・・片手だけかなと思っていると、左手もおんなじメロディ弾き始めるじゃない・・それでしばらくすると、足でもおんなじメロディをなんていうの、ばたばたしながらペダル踏んで弾くでしょ・・・おもしろーい!!
え・・・ねこには、FUGAなど高級品だ、ねこ踏んじゃったでも聴いてなさいって!
しつれいね!
ちゃんと音楽わかりますから・・・ほんとよ   じゃあまたね!
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# by fiorimusicali | 2012-01-11 09:08 | 猫 Cats | Comments(0)  

石巻 Ishinomaki city

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(Photo:The ishinomaki harber,before earthquake)
石巻市の郊外 丘の上に、「遊楽館」という多目的ホールがあります。
そこには、石巻の勝浦オルガン工房で作られた、素晴らしいパイプオルガンが設置されています。
私はこれまで5回、そこで、オルガンヴォランティアとしてヒルズコンサートに出演させていただきました。
それは震災前のことなのですが、今回の大震災で、ホールにも被害があり、オルガンもしばらくは使えない状態で、遊楽館は被災された方々の避難所になっていたということを伺いました。
月2回行われていて100回を迎えていたヒルズコンサートもしばらくお休みとなっています。
石巻にオルガンを通じてたくさんのお友達ができ、私のコンサートにも毎回足をはこんでくださっていた方もいらっしゃいました。
皆さんのことを思い、一日も早い復興をと祈らずにはいられません。
ホールの係の方や、アシスタントをしてくださった方が美しい松島の海岸や、石巻の高台から、港を見せてくださいました。
あの美しかった海岸も、どこも大変な被害状況のようです。
東北のみなさま、心よりお見舞い申し上げます。どうぞお大切になさってください。
写真は震災前の石巻の港と、遊楽館のヒルズコンサートの様子です.
石巻市遊楽館パイプオルガン講座Diary「Blorgan」
http://yaplog.jp/blorgan/
もご覧ください。

**遊楽館ヒルズコンサート、今月末より再開とのお知らせをいただきました。本当によかったです。
(Photo:Hills concert at Ishinomaki Yu-gakukan)
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# by fiorimusicali | 2012-01-10 11:16 | オルガン Organ | Comments(0)  

リードオルガンMy antique reed organs

我が家には、古いリードオルガンが2台あります。
1台は、アメリカのバディット社の1887年のモデル、そして もう一台は、明治時代のヤマハオルガンです。 これらのオルガンは、神戸市御影のアンティークショップでぼろぼろにこわれていたものを手に入れて、修復していただいたものです。
やさしく暖かなとてもいい音がします。
リードオルガンは足踏みペダルで自由に強弱の表現ができ、美しく歌うことができるので、大好きです。
私が弾いていると猫のクーちゃんが、ペダルの隙間から中に入ってしまい、危なくて弾けなくなるのが悩み。 クーちゃんはどこから音が出るのか、探検しているのかな・・
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# by fiorimusicali | 2012-01-09 11:32 | オルガン Organ | Comments(0)  

岐阜県美術館のオルガンThe organ at Gifu museum

 
きのうは、夫と岐阜県美術館で行われた、オルガンコンサートに出かけました。
この美術館には、故辻宏氏の建造された、美しいイタリア式のパイプオルガンが設置されています。
このオルガンはバロック時代のイタリアのオルガンを模して作られているので、手鍵盤の端とペダルがショートオクターヴになっています。
ショートオクターヴというのは、ふつうのドレミファでなく、C(ド)の次はF(ファ)、黒鍵がD(レ),E(ミ),Ais(ラ♯)、白鍵のF(ファ)のつぎは、G(ソ),A(ラ),H(シ)になっています。
今日の奏者は、椎名雄一郎さん、オランダのスウェーリンクとイギリスのウィリアムバードの作品を、お弾きになりました。
オルガンの愛らしい響きは美しく、どれも初めて聴く作品でとても興味深かったです。
家に帰ってから、肇さんがバードのミサ曲のCDを出してきて、聴かせてくれました。
温かい紅茶とケーキを食べながら、美しい透明な響きを楽しみました。
 とても素敵な日曜日でした。
  
  
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# by fiorimusicali | 2012-01-09 10:58 | オルガン Organ | Comments(0)